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「いい子」をやめてもいいんだよ|きょうだい児の心を支える活動とつながりの場

目次

きょうだい児に寄り添う全国の主要NPO/自助グループ

NPO法人しぶたね(オンライン+全国)

  • 2003年創設、2016年にNPO化。病気や障がいのある子をもつきょうだいへの支援活動を展開中。Zoomを使った「ゆるい交流会」や、病院内居場所づくり、「きょうだいさんの日」啓発イベントなどが定期的に開催されています。
  • 心理的効果:対話や“ただそこにいる”居場所は、罪悪感・孤独感の軽減につながる(厚労省調査:67%が悩み、41%が不安を抱えるとのデータあり)。

NPO法人こどものちから(病院内支援・関東中心)

  • 国立がんセンター中央病院の待合室で、きょうだい児が安心して過ごせる居場所を2007年から提供。月・木・土日など定期開催。
  • 病院という緊張場でも“自由に遊ぶ体験”が、緊張の緩和と自分のふだんの気持ちを取り戻す大きな助けに。

Sibkoto(WEB+全国のピアサポートネットワーク)

  • 障がい児のきょうだいを対象に、日本全国から参加可能なピアサポート/オンライン交流の場を提供。年齢制限なく参加OK。
  • 「孤立感や将来不安の軽減」「仲間との話し合い」が心理的well‑beingに貢献。

全国きょうだいの会(各地の当事者グループ)

  • 1963年に東京で結成された老舗グループ。各地で定例会や全国総会を開催(2021年は約250名参加)。
  • 地域の自助グループで「語り&傾聴」に徹し、当事者同士による深い共感が得られる場。

大阪きょうだいの会(関西・大阪拠点)

  • 毎月リアル例会(国労大阪会館など)+季節イベント開催。10代〜70代まで幅広い世代が参加し、同年代との共感だけでなく異世代の気づきも得られる。

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地域・都道府県別の支援グループ(ピンポイント紹介)

地域団体名対象活動内容
栃木県きょうだい会 SHAMS小~高校生のきょうだいレクリエーション、ワークショップ、会報発行
静岡県(浜松)遠州こどもきょうだい会ミントモ難病・障がい児のきょうだい地域イベント:親子/きょうだい単独参加両用
東京都(杉並等)にじいろもびーる小中学生のきょうだいイベント・保護者/支援者学び・啓発活動
神奈川/関東きょうだい支援を広める会子ども~大人のきょうだい東京・神奈川各地で例会や学校連携支援

自治体・公的支援と相談窓口の活用

  • 市町村レベルの障害福祉サービス相談窓口では、家族全体の福祉向上を目指してきょうだい児の心理的支援も含めた相談が可能です。訪問支援・放課後支援・ショートステイ等の制度活用ができます。
  • 行政情報ポータルによると、専門相談・仲間との交流機会付き支援は、罪悪感・孤独感・将来不安の軽減に効果があります。

オンライン相談&心理ケアの場

  • 有資格の臨床心理士とつながるオンライン・カウンセリングやNPOや病院が地域で行うグリーフサポート(例:グリーフサポートせたがや等)では、電話/対面相談・個別・グループ支援を受付中です 。

支援による心理的・社会的効果(エビデンス)

  • 厚生労働省による実態調査では、きょうだい児の約67%が悩み、41%が将来不安を抱えているとの結果があります。
  • 支援プログラム参加によるwell‑being改善は平均23.7ポイントの上昇、家族満足度は約19ポイント向上、親の負担27%軽減という報告もあります。
  • 文科省調査では、支援を受けたきょうだい児の大学進学率は84.2%で全国平均58.6%を大きく上回り、71.8%が将来への見通しを得ているという結果報告もあります。

まとめと読者へのメッセージ

制度面の支援だけでなく、心の居場所と仲間の存在が「いい子をやめてもいい」という解放感をもたらします。
ぜひ、以下の一歩から:

  1. オンラインや身近な団体の定例会に参加してみる
  2. 心理カウンセリングやピアサポートに触れてみる
  3. 市町村の福祉相談窓口に制度と心のケアの両面から相談する

将来への不安やプレッシャーを、一人で抱え込む必要はありません
“言えてよかった、話せてよかった”そんな体験が、実はメンタルの大きな支えになります。
「いい子」をがんばらなくても、自分の気持ちを認め、受け止められる場所はたくさんあります。

また、国などの制度(成年後見制度・特定障害者扶養信託など)をうまく活用して、家族みんなが笑顔でみんなが助け合えるよう活用してみて下さい。

お気軽に相談できる窓口として、当事務所も活用していただける一つに選択いただけたら嬉しいです。

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📝 この記事を書いた人
行政書士 田中慶

私自身、障がい者福祉サービス(A型・B型事業所)を利用していた経験があります。

「制度はわかったけど、うちの場合はどうすればいいの?」
「現場の実際を知りたい」

そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

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