1. 薬の管理を「信頼できる人」に預けるという選択肢
僕は、服薬管理を家族にお願いしています。
「大人なんだから自分で管理しないと」と思ってしまうこともあるけど、僕にとってはこれが大きな支えになっています。
特に、調子が少し安定している時に「お願いしておく」ことが大事でした。状態が悪くなった時には、自分で判断するのがとても難しくなるからです。
僕自身、体調が落ち込んだ時に薬を衝動的に多く飲もうとしてしまったことがありました。でも、その時に家族が薬を持って外出していたため、それを止められたこともあります。
自分で管理できないことが「できない自分」みたいに感じて落ち込む日もあるけれど、これは「弱さ」ではなく「対策」だと今は思えています。
2. 自分だけの「呪文」を持っておく
僕は「せっせせーのよいよいよい」という言葉を「呪文」にしています。
意味はありません。けれど、しんどい時にこれを唱えると、少しだけ気持ちが切り替わる気がするんです。
僕の中では、「この呪文を唱えたら、僕の勝ち」ってことにしています。
何かつらい出来事が起きた時、呪文を唱えて「はい、勝ち!」とつぶやく。それだけ。
ポイントは、落ち込んでいる時にも“頭を使わずに”口にできるくらいシンプルな言葉にすること。
どんな言葉でもOKです。唱えること自体が、ちょっとした「防波堤」になるかもしれません。
3. 気分が上がりすぎる「きっかけ」をあらかじめ避ける
これは最近やっと気づいたことですが、僕は「外で人とお酒を飲む」のをやめました。
特に、気を許せる人と飲むとその時はすごく楽しくなる。でも翌日、「迷惑をかけた」と不安が襲ってきて、自己嫌悪→体調悪化のループに入ってしまうんです。
今は、「テンションが上がりすぎるきっかけ」からは少し距離を取るようにしています。
好きな人とも、完全に関係を切るのではなく“安心できる距離感”を見つけておくようにしています。寂しさもあるけれど、それが今の僕にとっては必要な予防策です。
4. 限界まで我慢せず、「少し手前」で環境を変える
僕は何度も、「もう無理」と思ってから仕事を辞めていました。
でもそのたびに、回復に半年以上かかってしまったこともあります。
今は、「ここが限界のサインかも」と思った時に、まず職場に相談。それでも難しい時は、我慢しすぎずに、別の道を探すようにしています。
自分を追い詰めてしまう前に、変えていいんです。続けることだけが正解じゃない。僕にとっては、「次につなげられる辞め方」を選ぶようにしたことが、安心感につながりました。
5. 「元気をくれる人」と、ちょうどいい距離でつながる
僕には、TikTokで出会った「元気をくれる人」がいます。
その人の配信を見ると、自然と笑顔になれます。何か特別なアドバイスをしてくれるわけじゃないけど、ただただ「元気を分けてもらっている」感覚です。
ポイントは、会ったりしない、生活に入り込まない距離感を保つこと。
のめり込みすぎず、でも存在が支えになる。そんな「ちょっと近めの推し」が、僕の毎日を支えてくれています。
6. お金の管理も、お願いする勇気を持った
お金についても、僕はすべて家族に預けています。
カードも通帳も、ネット決済も、体調が良い時にすべて整理してもらいました。
体調が悪くなると、お金を使うことで自分の存在意義を確認しようとしてしまう傾向があったんだと思います。
でも、毎月のお小遣い制にして、自分で使える金額を明確にすることで、安心感と自己嫌悪の軽減につながりました。
最後に|今は何もできないと感じているあなたへ
ここに書いたことは、どれも医学的な根拠はありません。
でも、10年、うつと共に生きてきた僕が「今もなんとかやっている」理由です。
苦しいとき、「とりあえずこのうちの1つだけやってみようかな」と思えるような、そんなヒントになればうれしいです。
困っているあなたへ|ひとりで抱えないための相談窓口
「誰にも相談できない」「こんなことで相談していいのかわからない」——
そんな気持ちを持っている方にこそ、知っていてほしい窓口があります。以下の機関は、あなたの話を“否定せず”聞いてくれる場所です。
■ 緊急性が高いとき(命の危険がある/衝動的になっている)
- こころの健康相談統一ダイヤル|0570-064-556
全国どこからでも最寄りの精神保健福祉センターにつながります。24時間対応ではありませんが、心の悩み全般に対応しています。 - いのちの電話(一般社団法人)|0570-783-556(午前10時〜午後10時)
フリーダイヤルではありませんが、経験を積んだ相談員が、話をじっくり聞いてくれます。 - 大阪いのちの電話|06-6260-4343(24時間)
大阪にお住まいの方は、こちらにもつながります。夜間や早朝も対応している貴重な窓口です。
■ 自立支援や制度について相談したいとき
- 大阪市 精神保健福祉センター「こころの健康相談」
電話:06-6922-8520
平日9:00〜17:30(予約制)
精神障がいやメンタルヘルスに関する相談ができます。本人だけでなく、家族からの相談も受け付けています。 - 各区保健福祉センター(地域保健課)
例:浪速区保健福祉センター(06-6647-9986)
日常生活に困りごとがあるとき、最初の相談先としておすすめです。障がい福祉サービスや生活保護、ひきこもり支援の情報も得られます。 - 自立相談支援機関(生活困窮者支援)
仕事が続かない・住まいがない・経済的に行き詰まったなどの相談に対応。
大阪市では「自立サポートセンター」などが該当します。
■ 若い世代・SNSで相談したいとき
- よりそいホットライン(24時間・年中無休)|0120-279-338
外国語対応・FAX・LINE相談もあり。誰でも、どんなことでも相談できます。 - 大阪府 こころのほっとチャット(LINE相談)
対象:府内在住の中高生・20代など若年層
→ 大阪府のLINE公式アカウントを「友だち追加」して利用。夜間も対応。
検索ワード:「大阪府 LINE こころのほっとチャット」
あなたの存在は、消えた方がいいなんて絶対にない。
相談することは「迷惑をかけること」ではありません。
むしろ、「相談できるあなた」は、とても大きな一歩を踏み出しています。
どうか、「今」だけで自分を判断せず、
ほんの少しでも“しんどさ”を誰かに預けてみてください。
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