開業前夜、私がロゴに託した「もうひとつのプロフィール」
開業を目前に控え、私はこのロゴに「行政書士としての専門性」と「当事者としての実感」その両方を込めました。
名刺にも、ホームページにも、SNSにも載せることになるこのマークは、単なる飾りではありません。
むしろ、「私は何者か」「どんな想いで、どこに立つのか」を表す、もう一つの“言葉”だと思っています。
ハートのかたちは「制度の中にも、想いがある」という信念
このロゴは、一見するとシンプルなハート型ですが、そこには明確な意図があります。
「制度」と聞くと、多くの人は無機質なもの、難解なルール、あるいは“仕方なく使うもの”と感じるかもしれません。でも、私はそのなかに「想い」や「やさしさ」が存在すると信じています。
障がいのある当事者として、制度に救われたことも、制度に戸惑ったこともあります。だからこそ、誰かの不安や困りごとにそっと寄り添える専門家でありたい。
その想いを、ハートのかたちで表現しました。
青と緑の重なりが伝える「信頼」と「安心」
配色には、専門家としての姿勢と、寄り添う支援者としての姿勢、両方を込めています。
- 青(ブルー):制度の知識、法令の正確性、そして誠実な対応。行政書士としての「信頼」。
- 緑(グリーン):福祉の現場で得た感覚、ピアとしての共感、そして心に届く言葉。「安心」と「癒し」。
この二色が交差するように組み合わさることで、「知識と共感」「法と感情」が交わる場所に自分が立っていたい、という意志を込めました。
交差するラインは「支援のかたちは、一つじゃない」というメッセージ
ロゴのデザインは、まるでリボンのように交差する帯状の構成になっています。
これは、「制度と当事者」「支援者と利用者」など、さまざまな立場や視点が交わる現場で、どの方向からの支援にも柔軟に対応できる姿勢を表しています。
支援のかたちは一つじゃない。
制度がすべてではない。
でも、制度が活きる場面も、確かにある。
その両方を理解しながら、交差点の「真ん中」で役に立てるよう、日々研鑽を続けていきたいと思っています。
このロゴが、誰かの「最初の一歩」につながるように
障がいのある人、家族、事業者、支援者、そして制度のはざまで悩むすべての人にとって、
「ちょっと相談してみようかな」と思えるような入口になれたら——
そんな願いを、このロゴに託しました。
これから行政書士としての一歩を踏み出す私にとって、このロゴは“旗”であり、“道しるべ”であり、“祈り”のようなものでもあります。
最後に|想いと制度の交差点で、お待ちしています
私の原点は、「制度の外で困っていたひとりの当事者」であり、
これから目指すのは「制度の中で希望を届けるピア行政書士」です。
行政書士田中慶事務所のロゴには、そんな私自身の歩みと、これから関わるすべての方への想いを詰め込みました。
この場所で、誰かの道がひらけていく。
そんな交差点の真ん中で、お会いできるのを楽しみにしています。

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