「自信がないままで、経営なんてできるのだろうか」
これは、自分自身に何度も問いかけた言葉です。
開業を目指すなかで、専門家として、経営者として、人に信頼される「何か」を持っていなきゃいけない。そう思う一方で、自信がない、実績もない、そんな自分に「堂々とふるまう資格なんてあるのか」と不安になることもあります。
でも、自信って、本当に「ある・ない」で語れるものなんでしょうか?
なぜ「自信」が必要だと感じるのか?
経営者や士業にとって、自信は「信用」の源になると感じています。
自分のサービスを売り込むとき、報酬を提示するとき、依頼を受けて責任を負うとき。そこには必ず「私はこの仕事ができます」という前提が必要になる。
それを伝える手段のひとつが“自信ある態度”だと思うんです。
でも、自信って「根拠ある確信」だとするなら、開業初期にはどうしても無理が出る。だって、実績も経験も、これから積んでいくものだから。
「はったり」と「堂々」の違いって何?
僕が悩んでいたのは、いわゆる“はったり”との線引きでした。
堂々とした態度は必要。でも、背伸びして本来持ってない実績やスキルをあるかのように見せることは、違う。
一時的に信頼を得られても、いずれそれが崩れたときには、相手の期待を裏切ることになる。
士業として、それは絶対に避けたい。
だから僕は、「等身大の自分」をどうやって信頼につなげるかを、ずっと考えてきました。
等身大でも信頼されるために、僕が心がけていること
自信がなくても、誠実に仕事に向き合えば、信頼は築ける。そう信じて、僕は次のことを意識しています。
- わからないことは、調べてでも必ず答える
その場で適当に答えるのではなく、正確性を重視する。 - 無理にできると言わない
自分の専門外の分野は、信頼できる他士業と連携して対応する。 - 「経験がない」ことを隠さない代わりに、準備と熱意を伝える
これは未経験者の特権でもあると感じています。変にこなれた感じより、真剣な目つきのほうが伝わることもある。
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経営は、自信がある人だけのものじゃない
世の中には、「自信満々に見せることが得意」な人がいます。それはひとつの才能で、武器でもあると思います。
でも、僕のように「自信がない」側の人間にも、できることはたくさんある。
それは、誠実さ、学ぶ姿勢、相手を大事にする気持ち。
大ぶろしきを広げなくても、少しずつ「信頼される自分」を作っていくことはできる。
僕は、そんなふうにして、自信を“育てていく”つもりでいます。
最後に:自信がないあなたへ伝えたい
これから事業を始めようとしているあなたが、もし自信のなさに悩んでいるなら――
僕も同じです。
でも、自信がないことは、必ずしも「経営者失格」じゃない。
その分、学ぼうとするし、相手の立場で考えようとするし、謙虚でいられる。
そんな姿勢こそ、信頼の源になると、僕は信じています。
だから、一緒に“等身大”から始めませんか。
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