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導入:最初は誰もが「どこまで踏み込んでいいか」悩むもの
障がい福祉の現場に新しく加わった指導員様にとって、利用者様との距離感や日々の業務の優先順位は、最初から完璧にこなせるものではありません。
- 「良かれと思ってしたことが、実は自立を妨げていた」
- 「記録に時間を取られすぎて、利用者様と向き合う時間が減ってしまう」
こうした悩みは、新人指導員様が真摯に支援に向き合っているからこそ生じるものです。
こんにちは。大阪市で障がい福祉専門の行政書士をしている田中慶です。
今回は、新人指導員様が陥りやすいミスと、現場で今日から活かせる改善のヒントを解説します。
1. 「手助け」をしすぎてしまう(自立支援とのバランス)
利用者様が困っている姿を見ると、つい先回りして全てを代行してしまうケースです。
- 課題: 「自立支援」の観点から、本人ができることまで肩代わりしてしまうと、自信やスキルの向上を妨げる場合があります。
- ヒント: 「手伝う」のではなく「見守る・環境を整える」意識が重要です。本人が挑戦できる余白をどこに残すべきか、チーム全体で具体的に共有する習慣をつけましょう。
2. 利用者様との「距離感」の調整が難しい
親しみやすさを意識するあまり、友人関係に近い接し方になってしまうケースです。
- 課題: 過度な密着や感情移入は、プロとしての客観的な判断を鈍らせたり、利用者様の依存につながる場合があります。
- ヒント: 「親しき仲にも礼儀あり」を支援の基本に。適切な境界線を保つことが、結果として利用者様の安心感と安全な支援につながることを伝えていきます。
3. 記録を「主観」で書いてしまう
支援記録に「〇〇と感じた」「〇〇だと思う」といった個人の感想を多く書いてしまうケースです。
- 課題: 主観的な記録は、第三者が読んだときに状況が正確に伝わらず、加算の算定根拠や事故の検証資料としての説明が難しくなる場合があります。
- ヒント: 「5W1H」に基づいた事実(客観)を優先しましょう。本人の発言はカギ括弧でそのまま残すなど、誰が読んでも同じ状況が浮かぶ書き方を練習することが大切です。
まとめ|ミスは「より良い支援」へのステップ
新人指導員様が直面するミスや悩みは、支援の質を高めるための貴重な経験です。
大切なのは、それを個人で抱え込まず、チームとして共有・改善できる環境があることです。
事業所全体で「何が正解か」を常に話し合える文化を育むことが、スタッフの定着とサービスの向上に直結します。
「スタッフ育成に合わせた記録のルールを作りたい」
「現場の混乱を防ぐための運営体制を整えたい」
という経営者様・管理者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
行政書士の視点から、人が育ち、事業が伸びる体制づくりをサポートいたします。
