就労移行・A型・B型で支援に関わる皆さんは、
毎日、利用者さんと寄り添いながら、
工賃・生産活動・就労支援という複数の目的を同時に追っています。
そのなかで、
- 「本当は支援できているのに、書類に残せていなかった」
- 「支援の意図がスタッフ同士で共有されず、ズレが起きてしまった」
- 「小さな変化に気づいたのに、活かしきれなかった」
こういった“見えにくいリスク”が積み重なることがあります。
まずお伝えしたいのは👇
リスクは「誰かのミス」ではなく、支援の構造上どうしても起きやすいもの。
整えれば確実に減らすことができます。
今日は、就労系の事業所で特に起きやすいリスクを整理しながら、すぐにできる対策をまとめました。
🧭 就労系サービスで“特に起きやすい”3つのリスク
① 生産活動と支援が混ざり、支援意図が見えづらくなる
就労系では、生産活動と支援が並行して進むため、
「何を支援として行ったのか」が曖昧になりやすい構造があります。
例:
- “作業の手伝い” と “支援の声かけ” の境目が不明確
- 本人のペース調整・安全配慮が記録に残らない
- 生産量に注目が集まり、支援の評価が後回しになる
📌 対策
→「支援の意図」を短文で残す習慣
(例:集中が続くよう休憩調整の声かけ、成功体験の積み上げ目的の作業設定 など)
支援を“意図”で残すと、記録と行動が自然につながります。
② 利用者さんの“変化”が支援に反映されるまで時間差が生まれる
就労系では、モチベーション・体調・対人関係など
変化が起きやすい環境にあります。
しかしその変化が👇
- 記録で共有されない
- 会議で扱うまで時間があく
- 個別支援計画に反映されない
こうなると、“変化に気づいていたのに活かせなかった”状態に。
📌 対策
→「小さな変化メモ」を残す仕組みを作る
(短文・箇条書きで十分)
点の情報が増えるほど、会議や計画がぶれにくくなります。
③ 業務分担が曖昧で、“誰が何をするか”が抜け落ちる
就労系サービスでは、
- 生産活動
- 工賃計算
- 個別支援
- 企業見学・実習
- モニタリング
- 記録・計画書作成
など、役割が多岐にわたるため、
「気づいた人がやる」方式だと抜け漏れリスクが増えます。
📌 対策
→ 役割ではなく “プロセス” で担当を決める
(例:見学後の記録は〇〇、日々の工賃入力は△△…ではなく
“就労準備支援プロセス”の中で役割分配を明確化)
業務がプロセスで見える化されるだけで、
チーム全体の負担が大きく減ります。
いきなり依頼する必要はありません。
まずは、状況を整理してみませんか。
LINEでは、
・今の状況の整理
・考え方の整理(チェックリスト・資料)
を中心にお届けしています。
※ここでは契約や依頼にはなりません。
🧩 今日からできるリスク低減の3つの整え方
① 支援意図を「短く」残す文化をつくる
長文ではなくて大丈夫。
スタッフ間で同じ方向を向くための“合図”があれば十分です。
・成功体験を積むための作業量調整
・疲労サインが出たため休憩促し
・対人関係の不安が見られ声かけ強化
“短い意図”は、
支援の一貫性を守る最強のツールです。
② 情報の「点」を放置しない仕組みを入れる
シンプルでOK👇
- 小さな変化メモ
- 気づき共有チャット
- 3文だけの記録テンプレ
- 朝礼・終礼での1つだけ報告
これだけで「線」に変わり、
支援計画への反映がスムーズになります。
③ 生産活動と支援の“境界線”を言語化する
就労系ではここが曖昧になりがちなため、
事前にチームで言語化しておくだけでリスクは大幅に減ります。
例:
- 作業工程の調整=支援
- 成功体験を積むための作業設定=支援
- 安全確認の声かけ=支援
- 工賃計算は事務作業(支援ではない)
境界線が揃うと、
支援の根拠が書きやすくなり、書類にも一貫性が生まれます。
🌿 最後に|現場が悪いわけではなく、構造が複雑なだけ
就労系サービスは、
支援と生産の2つの目的があるからこそ、
他のサービスより“ズレ”や“見えにくいリスク”が起こりやすい仕組みになっています。
だからこそ、
整えていけば確実に改善する領域です。
支援者の皆さんはすでに十分努力されています。
必要なのは、努力ではなく“仕組みの整理”です。
ひとつずつ、一緒に整えていきましょう。
📩 LINEで相談できます
- 記録と支援がつながっていない気がする
- 生産活動とのバランスで悩んでいる
- 書類やルールの整備が追いつかない
などあれば、短文でも送ってください。
状況に合わせて、一緒に言語化・整理していきます。
いきなり依頼する必要はありません。
まずは、状況を整理してみませんか。
LINEでは、
・今の状況の整理
・考え方の整理(チェックリスト・資料)
を中心にお届けしています。
※ここでは契約や依頼にはなりません。
私自身、障がい者福祉サービス(就労移行事業所・A型事業所)を利用していた経験があります。
「現場の実際を知りたい」
そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

