就労選択支援について、最近こんな声を耳にします。
- 「名前は聞くけど、正直まだピンときていない」
- 「うちもやったほうがいいのかな?」
- 「制度としては分かるけど、実際どう判断すればいい?」
まず、ここをはっきりさせておきたいと思います。
就労選択支援は、
既存事業所が“対応しなければならない制度”ではありません。
これは、新しい障がい福祉サービスへの“新規参入を検討するかどうか”の話です。
だからこそ必要なのは、
「やる・やらない」を急いで決めることではなく、
自分たちの事業所に合うかどうかを整理することです。
今日は、
就労選択支援への新規参入を考える前に、
一度立ち止まって整理しておきたい視点をお伝えします。
🧭 就労選択支援は「制度対応」ではなく「事業判断」
制度の話になると、
どうしても「乗り遅れたらまずいのでは?」
という不安が先に立ちがちです。
ただ、就労選択支援は👇
- 義務ではありません
- すべての事業所が担う前提でもありません
- 向き・不向きがはっきり分かれるサービスです
つまりこれは、
制度への対応ではなく、事業として参入するかどうかの判断です。
その前提に立たないと、
「何となく必要そうだから」という理由で進んでしまい、
現場に無理が出てしまうことがあります。
🧩 新規参入を考える前に整理したい3つの視点
① 事業所の文化・土壌はどうか
まず確認したいのは、
事業所としての考え方や雰囲気です。
- 新しい制度や役割を前向きに受け止めやすいか
- 変化を「負担」ではなく「意味」として捉えられるか
- これまでにも、新しい取り組みを取り入れてきた経験があるか
就労選択支援は、
これまでの支援の延長線上で
「やり方を少し増やす」ものではありません。
📌 見直し視点
→ 事業所として
変化を受け止める余地があるかどうか。
② スタッフにとって“意味のある役割”になるか
新規参入を考えるうえで、
とても大切なのがスタッフの受け止め方です。
- 新しい業務が「負担増」に見えるか
- 「専門性が広がる役割」として捉えられるか
- 納得感を持って関われそうか
就労選択支援は、
アセスメントや整理、判断の言語化など、
人の力が中心になるサービスです。
📌 見直し視点
→ 事業として成り立つか以前に、
人が前向きに関われるかどうか。
保守的な土壌が悪いわけではありません。
ただ、無理に新しい役割を載せると、
モチベーション低下につながることもあります。
③ 利用者像と事業所の位置づけが合っているか
就労選択支援を考えるとき、
「今いる利用者さん」だけを見ると判断を誤りやすくなります。
整理したいのは👇
- 事業所を「長く安心して通う場所」と考える利用者が多いか
- 「次のステップへの準備の場」と考える利用者が多いか
- 事業所として、どちらの役割を大切にしているか
就労選択支援は、
新規利用者を対象に、どのサービスが適切かを整理する役割です。
📌 見直し視点
→ 自事業所の立ち位置と、
就労選択支援の役割が自然につながるかどうか。
いきなり依頼する必要はありません。
まずは、状況を整理してみませんか。
LINEでは、
・今の状況の整理
・考え方の整理(チェックリスト・資料)
を中心にお届けしています。
※ここでは契約や依頼にはなりません。
🧩 要件や数字は「最後」に確認すればいい
就職者数などの要件は、
もちろん無視できません。
ただし👇
- 数字に合わせるために無理をする
- 本来の支援の方向性を曲げる
こうなってしまうなら、
参入は慎重に考えた方がいいかもしれません。
📌 ポイント
→ 「できるかどうか」より
**「合うかどうか」**を先に。
🌿 最後に|参入しない判断も、立派な判断
就労選択支援は、
やったほうが偉い制度ではありません。
今はやらない
今回は見送る
情報収集にとどめる
これも、
現場と事業を守るための
とても健全な判断です。
焦らず、比べず、
自分たちの事業所の歩幅で考えていきましょう。
もし判断に迷ったら、
外部の視点を使って
一度整理するだけでも十分です。
なお、上でお伝えした判断の視点は、あくまで一つの考え方です。
すべての事業所に当てはまるものではありませんので、
参考にできそうな部分だけを拾っていただければと思います。
実際の経営判断には、事業所ごとの状況や背景など、
さまざまな要素が関わってきます。
ご自身の事業所に合った形で、無理のない判断をしていただければ大丈夫です。
📩 LINEで相談できます
- うちの事業所、向いている?
- 今は参入しない判断でいい?
- スタッフの受け止めが気になる
- 何を基準に考えればいいか整理したい
結論を出さなくても大丈夫です。
判断前の整理から、一緒に考えます。
いきなり依頼する必要はありません。
まずは、状況を整理してみませんか。
LINEでは、
・今の状況の整理
・考え方の整理(チェックリスト・資料)
を中心にお届けしています。
※ここでは契約や依頼にはなりません。
私自身、障がい者福祉サービス(就労移行事業所・A型事業所)を利用していた経験があります。
「現場の実際を知りたい」
そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

