「うちに関係あるのか」──制度の波が静かに足元へ届き始める時期に

就労選択支援がスタートしてから、数か月が経ちました。 制度が始まった当初の慌ただしさは少し落ち着き、今は制度の話題が日常の中に少しずつ混ざり始める時期になってきました。

その一方で、B型や就労移行支援の現場からは、今もこんな声が聞こえてくることがあります。

「制度は始まったけれど、結局うちは何を変えればいいんだろう」

「なんだかんだ、今まで通りでいいんじゃないか」

どこかで「うちにはあまり関係ない話」と感じつつも、心のどこかで「本当にこのままで大丈夫なのかな」という静かな迷いを抱えている。 今日は、そんな“制度との距離感”について考えてみたいと思います。

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2026年10月、実務上の節目を見据えて

2025年10月から制度は動き出しましたが、実務上の大きな節目として意識されているのが、2026年10月です。この時期からは、これまでの就労アセスメントの取り扱いが、就労選択支援を前提とした運用へと本格的に移っていくタイミングと見込まれています。

現在は制度上の経過措置もあり、現場としてはまだ「猶予期間のように感じられる」空気があるのも事実です。 しかし、この「うちには関係ない(かもしれない)」という感覚の背景には、制度の複雑さゆえの、ある種のアレルギー反応のようなものがあるように感じます。

「関係ない」と「分からない」は似ている

新しい制度を「関係ない」と判断するのと、「よく分からないから、今は置いておく」とするのは、似ているようで全く違います。

  • 今の利用者さんの更新時期に、どう関わってくるのか
  • 新規利用を希望する方が来たとき、自所で完結できるのか
  • 地域の他の事業所が「選択支援」を始めたとき、自所の立ち位置はどうなるのか

これらが整理されていない状態での「関係ない」は、実は「見えない不安」を先送りにしているだけかもしれません。 「うちには関係ない」と結論を出す前に、一度だけ「どの部分が不透明なのか」を切り分けてみる必要があります。

判断を急ぐ必要はない、でも「解像度」は上げておく

無理に今すぐ、就労選択支援事業所としての動きを加速させる必要はありません。 大切なのは、この制度が自分の事業所の「どの業務」に、「いつ」影響を及ぼすのかという解像度を上げておくことです。

解像度が上がれば、「今はやらない」「今は様子を見る」という決断にも、しっかりとした根拠が生まれます。 それは、状況に流されて「関係ない」とするのとは、全く別質の強い経営判断になります。

最後に

「うちに関係あるのか」という迷いは、裏を返せば、今の支援の形を壊したくないという、現場への責任感の表れでもあります。

年度末の忙しい時期ですが、一度だけ「10月以降の動き」を想像してみる。 そのとき、少しでも「もやっ」とする部分があるなら、それは知識不足ではなく、整理が必要なサインなのかもしれません。

事業所運営や加算・開業について、
「これで合っているのか不安…」という段階でも大丈夫です。

状況を整理しながら一緒に考えますので、
必要なタイミングでLINEからご相談ください。

※営業連絡は行いません

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