3月に整理しておけば、4月の加算申請がラクになる”たった一つのこと”

3月も下旬に差し掛かりました。 新年度の加算届出に向けて、分厚い新旧対照表やQ&Aと格闘されている方も多いのではないでしょうか。

「あれもやらなきゃ」「これも確認しなきゃ」。 気づけば、TODOリストだけが増えていく——年度末のこの時期、そんな感覚を持っている方も多いかもしれません。

どこから手をつけていいか分からなくなる。そんな時期だからこそ、今のうちに整理しておくべき「たった一つのこと」をお伝えしたいと思います。

それは、**「今回の改定で、うちは“何を変えないか”を明確にすること」**です。

目次

「変えること」の多さに飲み込まれないために

報酬改定の時期は、どうしても「新しく導入される加算」や「算定要件が変わる部分」ばかりに目が向きがちです。

しかし、冷静に事業所の実態を見つめ直してみると、実は「これまで通りで変わらない部分」の方が圧倒的に多いはずです。「変えなければならないこと」の嵐の中にいると、足元がすべて崩れるような不安に陥りますが、「ここは変えない」という動かない石畳を再確認するだけで、脳のキャパシティには驚くほどの余白が生まれます。

4月の混乱を招くのは、書類作成ではなく「迷い」

4月の加算申請で最も時間がかかるのは、実は書類を書く時間ではありません。「この要件、うちは満たしていると言えるのか?」「この加算、本当に取って大丈夫か?」という、**「迷い」**の時間です。

3月のうちに、「変えない部分」を確定させ、浮いたエネルギーを「変える部分(新しい決断)」に集中させる。

  • 「職員配置の考え方は今年度と同じ」と決める
  • 「今年も算定しない加算」をあえて再検討しないと決める
  • 今の体制で継続して取れる加算を、消去法でいいので確定させる

これらを「確定事項」としてリストから削ぎ落としておくだけで、4月の申請作業の見通しは驚くほどシンプルになります。

「整理」は最高の準備

「整理」という言葉の語源は、「不必要なものを取り除くこと」だと言われています。

TODOリストを増やすのではなく、今のうちから「やらないこと」「考えないこと」を決めて、リストをスリムにしていく。 その整理された視点こそが、複雑な加算届出をスムーズに突破するための、最大かつ唯一の武器になります。

最後に

「全部を完璧に把握してから動こう」と思わなくて大丈夫です。 まずは、「うちはここは変えずにいく」という確かな場所を一つ見つける。 そこから4月の準備を始めてみませんか。

足元が固まれば、新しい加算への挑戦も、もっと軽やかに踏み出せるはずです。

やることが増えすぎているなら、「変えること」と「変えないこと」から整理してみませんか

制度改正や加算対応では、すべてを一度に見直す必要があるとは限りません。今の運営を確認し、継続することと、新たに判断することを分けるだけでも、取り組むべきことが見えやすくなります。

事業運営 リノベサポートでは、現在の体制や業務を一緒に整理し、今できている部分も活かしながら、優先して取り組むことと今は動かさないことを整理します。

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この記事を書いた人

大阪市を拠点に、障がい福祉事業所の記録・個別支援計画、運営書類、法定研修、制度対応などの整理と運用を支援する行政書士です。
自身の福祉サービス利用経験と福祉現場での経験を踏まえ、制度の内容を解説するだけでなく、事業所、ご本人、ご家族が「次に何を確認し、どう動けばよいか」を分かりやすく整理することを大切にしています。
本ブログでは、障がい福祉の制度改定、事業所運営、支援記録、個別支援計画、親なきあとに関する制度・法務などについて、現場で役立つ視点から発信しています。

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