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制度のプロであり、障がい者でもある私が目指す『ピア行政書士』とは

目次

はじめに|「わかってほしいけど、言えない」あなたへ

「ちゃんと説明できないけど、なんだかずっとしんどい」
「制度のことを調べても、難しくて頭に入ってこない」
「家族としてそばにいるけど、何をしてあげたらいいのかわからない」

もし今そんな思いを抱えていたら、まずはこのページにたどり着いてくれたことに、心から「お疲れさま」と伝えたいです。

私は、障がい者として制度を“使う側”だった時期を経て、今は制度を“支える側”として行政書士の道を歩みだそうとしています。
でも、その中でずっと考えていたのは、「制度って、“しんどい人”に本当に届いてるのかな?」という疑問でした。

このブログでは、私が目指す「ピア行政書士」という存在について、お話しさせてください。
制度のこと、気持ちのこと、そして“支援ってなんだろう”という問いを一緒に考えていけたらうれしいです。

「ピア」ってなに?──“わかるよ”と伝えられる関係性

ピア(peer)」という言葉、聞いたことありますか?

これは、「同じ立場」や「似たような経験を持っている人」という意味の言葉です。
たとえば、精神疾患を抱えた人が、同じような経験をした人の話を聞くと、スッと心に届くことがあります。
「がんばれ」よりも、「私もそうだったよ」と言われた方が安心できた、そんな経験はありませんか?

ピアの支援って、まさにそれなんです。
「理解しようとする」んじゃなくて、「わかるよ」って言える立場からの支援。
理屈じゃない部分で、気持ちが通じ合う。そんな関係です。

なぜ「ピア行政書士」なのか?──私自身も、ずっと当事者でした

正直に言うと、私自身も長い間、「支援を受ける」ということにものすごく抵抗がありました。

  • なんとなく、“甘えてる”と思われそうで怖かった
  • 「障がいがある」と認めるのが、自分に負けるような気がした
  • 申請の手続きも難しくて、「もういいや」って諦めそうになった

そんな気持ちをたくさん抱えてきたからこそ、今、私は制度のことを“外側から”支える行政書士として、「当事者だからこそわかることがある」と伝えていきたいと思っています。

だから私は、ただの行政書士ではなく「ピア行政書士」として活動していきたいんです。

「まだ障がいを受け入れられない」って、ダメなことじゃない

「制度を使うには、まず“障がいを受け入れる”ことが必要なんでしょ?」
そう思っていませんか?

でも、私はそうは思いません。

「まだ納得できていない」
「こんな自分、嫌い」
「本当に自分は“障がい者”なのかな…?」

そういう気持ちも、ぜんぶ含めて、そのままで大丈夫なんです。
むしろ、「受け入れられない自分」を抱えたままでも、使える制度があるし、使っていいんです。

私は、そんなグレーな気持ちを抱えた方のそばにいたい。
行政書士としての知識と、当事者としての経験、その両方をもって、一緒に考えていきたいと思っています。

「支えたいのに、何もできない」と悩むご家族・周囲の方へ

周りにいる大切な人が苦しんでいるのに、どう接していいかわからない──。
それは、見ているだけでもしんどいものですよね。

  • 「病院に行った方がいいよ」と言っても反発される
  • 「こんな制度があるよ」と伝えても、聞く耳をもってくれない
  • つい感情的になってしまって、あとで自己嫌悪…

そんなご家族や支援者の方にも、「ピア行政書士」としてできることがあります。

私は、制度の仕組みだけでなく、「なぜその人が制度を避けたくなるのか」という気持ちの部分にも目を向けて、一緒に考えることができます。

だから、制度を“押しつける”んじゃなくて、「今の状態に合った形で、少しずつ寄り添う」。
そんなご提案ができると思っています。

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ピア行政書士にできること|制度と心の間をつなぐ

ここまで読んでくださった方の中には、
「結局、何ができるの?」と思われた方もいるかもしれません。

ピア行政書士として、私はこんなことを目指しています:

  • 障がい福祉サービスの内容や申請方法のご案内
  • ご本人やご家族との面談で、今の状態に合った制度利用の提案
  • 「今はまだ制度に踏み出せない…」という場合の“保留という選択”の支援
  • 事業所スタッフや相談支援員との橋渡し
  • 「制度って冷たい…」と感じた人への、“制度の使い方”の翻訳者

一言で言えば、“制度と気持ちの間をつなぐ人”です。
ただ書類を書くのではなく、今ここで困っている気持ちから出発して、一緒に進む人でありたいと思っています。

支援現場で悩んでいる事業所スタッフ・管理者の方へ

福祉の現場で働いている方こそ、
「制度通りにやってもうまくいかない」「本人の気持ちが見えなくなる」
そんな葛藤を感じていませんか?

  • 「このままでいいのかな」と思いつつ、誰にも相談できない
  • 家族対応に追われて、本来の支援ができなくなっている
  • 制度と“本人のリアル”のギャップに、ずっと悩んでいる

そういうときに、制度のことも、当事者の気持ちも、両方わかる第三者が関われたら──。
きっと、何かが変わると思うんです。

私は、事業所の外部支援者として、スタッフの皆さんの「悩める気持ちにも寄り添う行政書士」でありたいと思っています。
一緒に悩み、一緒に前に進む“伴走者”として関われたらうれしいです。

最後に|制度は「使っていい」もの。あなたの味方です

制度って、使うだけで「ラクしてる」とか「特別扱い」とか、そんなふうに思われることもありますよね。
でも、私は声を大にして言いたいです。

制度は、頑張れなかった人を罰するためにあるんじゃない。
今、頑張ってる人がちゃんと生きていけるためにあるんです。

だからこそ、「制度を使ってもいい」って言ってくれる人が必要だと思うんです。
私は、その一人になりたい。

もし今、「どうしていいかわからない」という気持ちが少しでもあるなら、どうか気軽にご相談ください。
制度のこと、気持ちのこと、今のあなたに必要なことを、一緒に見つけていきましょう。

※このブログで使用している「ピア行政書士」とは、正式な資格名や認定資格を表す用語ではありません。私自身の「目指すべき行政書士像」として、私自身が作成した造語です。

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📝 この記事を書いた人
行政書士 田中慶

私自身、障がい者福祉サービス(A型・B型事業所)を利用していた経験があります。

「制度はわかったけど、うちの場合はどうすればいいの?」
「現場の実際を知りたい」

そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

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