この記事を書いた人
障がい福祉事業所の「個別支援計画」「支援記録」「モニタリング」に特化した伴走支援を行っています。
当事者視点を強みにした“ピア行政書士”として、現場に寄り添う実践的なアドバイスを大切にしています。
はじめに
モニタリングをしていると、次のような“言葉にできない違和感”を感じることはありませんか?
- 計画と現場の支援が一致していない
- 会議で共有した内容と、記録の方向性が違う
- 利用者像が相談支援・家族・現場でバラバラ
- 「支援の成果」が説明しづらい
- モニタリングのたびに方向性が変わる
この違和感の正体は、
“認識ズレ” です。
この記事では、モニタリングで特に起こりやすい
重大な認識ズレ3つ と、
今日からできる“まずの改善”を紹介します。
❶ モニタリングで起きる“認識ズレ”3選
① 本人理解の“深さ”がバラバラ
相談支援・家族・現場の間で
本人の見え方が違う のが最大のズレ。
例:
- 家族 → 家では落ち着いている
- 現場 → 活動中に不安定な場面が多い
- 相談支援 → 記録が抽象的で判断しづらい
このズレがあると、
計画もモニタリングも毎回ブレる。
② 記録が“事実”ではなく“感想”になっている
モニタリングは 事実の積み上げ が前提。
ところが現場では、
- 「頑張っていた」
- 「集中していた」
- 「落ち着かない様子」
といった 感想ベース の記録が多くなりがち。
感想からは、
支援の成果も課題も読み取れません。
③ 支援の成果を“行動”ではなく“雰囲気”で評価してしまう
例:
×「最近落ち着いてきたので支援が効果あり」
○「怒りの表出:4回→0回/週」「作業持続時間が平均3分増加」
モニタリングは
行動と変化 を示す場。
ここが曖昧だと、
計画の根拠が弱くなり、行政指摘の対象になりやすい。
❷ 今日からできる“改善”
① 「事実→解釈」の順番で情報を整理する
モニタリング前に、
まず事実だけ箇条書きにする。
- できた・できない
- 時間
- 頻度
- 行動の変化
- 本人の選択
事実が揃うと、
支援方針が自然と見える。
② “現場・家族・相談支援” の3視点を比較する
3つの視点のズレが、
一番の改善ポイントになる。
③ 記録の表現を“数値・行動”に寄せる
- ○分間作業を継続
- ○回声かけで取り掛かった
- ○日の通所率
- ○○の活動を「自分で選んだ」
小さな行動の変化が、
計画の根拠になる。
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❸ モニタリングが機能しない本当の理由
モニタリングは、
「話し合い」ではなく「構造の整理」。
認識ズレが起きるのは、
- 記録が浅い
- 本人理解が不十分
- 計画との接続が弱い
- 支援観にズレがある
- 情報共有フローが曖昧
こうした構造の問題が原因。
ここを整えずにモニタリングだけ頑張っても、
必ず行き詰まる。
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私自身、障がい者福祉サービス(A型・B型事業所)を利用していた経験があります。
「現場の実際を知りたい」
そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

