この記事を書いた人
障がい福祉事業所の「体制整備」「新人育成」「支援の質向上」に特化した伴走支援を行っています。
当事者視点×現場理解をあわせ持つ“ピア行政書士”として、支援者の育成と定着をサポートしています。
はじめに
新人支援員が入ると、管理者・サビ管にはこんな悩みが生まれやすいものです。
- 「なかなか一人前にならない」
- 「記録が浅いまま」
- 「利用者さんとの距離感に課題がある」
- 「自信が持てないまま現場に立つ」
- 「育てているのに、途中で辞めてしまう」
でも、これらは多くの場合
新人本人の問題ではありません。
新人がつまずくのは、
“現場の構造そのもの”が新人育成に向いていない
ことが原因です。
この記事では、
新人が成長しにくい現場で起きている
3つの“成長の壁” を紹介します。
❶ 新人がつまずく“3つのポイント”
① 支援の基準(支援観)が人によって違う
新人が最も混乱するのは、
「誰の言うことが正しいのか分からない」
という状況。
現場でよくあるのが…
- ベテランAさん:「もっと寄り添っていいよ」
- ベテランBさん:「甘やかしになるから注意して」
- 管理者:「まずは様子を見る支援で」
→ これでは新人は“正解”が分からない。
新人は
支援観のズレを一番敏感に受け取る存在。
ここが揃っていない現場では、
新人は必ずつまずく。
② 役割の境界線が曖昧
新人がよく抱える不安:
- 「これは自分がしていいこと?」
- 「どこから管理者の仕事?」
- 「利用者さんとの距離感はどれくらい?」
- 「口出ししていい支援・ダメな支援の線引きがわからない」
役割が曖昧だと、
新人は動けない → 責められる → さらに動けない
の負のループに。
新人育成は、
「あなたはまずこれだけ覚えたらOK」
と明確に示すことが最重要。
③ OJTが“担当者の経験頼り”になっている
新人育成で一番多いのがこれ。
- ベテランの“暗黙知”で教える
- その日の担当者によって教え方が違う
- 記録の指導も人によってバラバラ
- 「背中を見て覚えて」が残っている
暗黙知は伝わらない。
伝わらないものは再現できない。
だから新人はつまずく。
新人育成は、
個人の経験ではなく“仕組み”で育てる 必要がある。
❷ 今日からできる“改善”
① 支援観を「3行」でそろえる
- 支援の目的
- 記録で大切にする点
- 利用者さんとの距離感
この3つだけ明文化するだけでも新人は動ける。
② 新人の“最初の3つの役割”を決める
例:
- 情報共有のメモをとる
- 活動の準備・片付け
- 記録は「事実だけを書く」からスタート
これがあるだけで迷いが減る。
③ OJTの“最初のチェック項目”を作る
例:
- 声かけのタイミング
- 記録の書き方
- 申し送りの手順
3つだけでOK。
全部整えるのはその後でいい。
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❸ 新人がつまずくのは“新人の問題”ではなく“構造の問題”
新人が育たない現場には、必ず
- 支援観のズレ
- 業務の属人化
- 役割の不明確さ
- 記録のバラつき
- 情報共有の抜け
- OJTの不統一
こうした “見えない構造の壁” がある。
構造を整えない限り、
新人は何人来てもつまずき続ける。
❹ 初回60分無料|“新人が育たない理由”を一緒に整理しませんか?
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- なぜ新人がつまずくのか
- 現場の支援観のズレ
- OJTが機能しない理由
- 役割の境界の曖昧さ
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「ハートフルスタッフ診断」は、弊所が独自に提供している、職員定着・体制整備に特化した診断サービスです。
主な内容:
- 職員アンケートによる業務負担・不安の可視化
- 管理者ヒアリングによる体制課題の抽出
- 業務分担・OJTフロー・マニュアルの確認
- 支援観・倫理観・チーム連携のばらつき整理
「新人が育たない」「退職が続く」「スタッフの温度差が大きい」
という課題を、外部視点で“仕組みから”改善するサービスです。
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私自身、障がい者福祉サービス(A型・B型事業所)を利用していた経験があります。
「現場の実際を知りたい」
そんな“制度と現実の間”で迷っている方の相談相手として、利用者側と支援者側、両方の視点を持つピア行政書士として、一緒に最適な道を探します。

