【第1回】うつ病経験者が伝えたい「働き続けること」と「支援の重要性」:孤独な闘病から見えた本当のしんどさ

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うつ病の始まりは「身体の不調」から

ある日突然、胃の痛みに襲われた私。原因がわからず内科を受診し、胃カメラをしても異常なし。問診を通じて医師から勧められたのが、心療内科の受診でした。そこで初めて「うつ病」と診断されたのです。正直、最初は信じられませんでした。

長期の休職と「誰にも頼れない」孤独

診断後、半年以上の休職生活が始まりました。当時は一人暮らし。身の回りのことはすべて自分でやらなければならず、病院探しから書類手続き、食事、洗濯まで…。
そんな中、上司に教えてもらい「傷病手当金」の存在を知りました。経済的には少し救われましたが、「焦っても治らない」「でも時間だけが過ぎていく」という恐怖と無力感に押し潰されそうになっていました。

家族に頼れなかった理由と、限界の訪れ

実家は同じ市内でしたが、「心配をかけたくない」という思いから、家族には一切知らせず、帰省も控えていました。
たまに帰っても、何でもないふりをして過ごす。でも、そうやって無理をした翌日には必ず悪化して、後悔する。その繰り返しでした。

そんな中、7歳で離れて以来音信不通だった父親の危篤を知らされます。後見人と連絡を取る役目を兄から頼まれる。自分の心身は限界を迎えているのに、家族の前では「大丈夫な自分」を演じなければならないと思い込んでいました。

そして父の葬儀で関東に行くことに。「もう全てを投げ出したい」と思いながらも、ただ“無”の状態で、与えられた役割をこなしました。

≪【第2回】うつ病を経て「行政の支援」と出会った私が伝えたい、本当に必要だったサポート≫はこちら

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