はじめに|「目標があるほど、苦しくなる」そんなことはありませんか?
「将来のビジョンを持とう」
「中長期の計画を立てて行動しよう」
よく聞く言葉ですが、実際にやってみると、目標を立てたことで余計に苦しくなった経験はありませんか?
・焦りばかりが募って何も手につかない
・「何かしないと」と思うのに、何をしていいか分からない
・思った通りにいかず、自分を責めてしまう
この記事では、障がい当事者であり、行政書士として開業準備中の僕が実践している「短期目標だけに絞る方法」について、ピアの視点からリアルにお伝えします。
中長期目標が“しんどい”理由:行動が曖昧になるから
「3年後にはこうなっていたい」
「5年で事業を軌道に乗せたい」
たしかに大切な視点ですが、僕にはこの“未来の大きな絵”が重荷に感じられることが多いです。
なぜなら――
中長期目標って、「今、何をすればいいか」が見えづらいことがあるから。
それに、想像力の方向性がズレると、ただ漠然とした不安ばかりが大きくなってしまう。
これは、僕自身の特性(見通しが立ちにくい、不確実な状況が苦手など)も関係していると思います。
だから僕は「短期目標だけ」にしている
じゃあ、どうしているか。
僕は、あえて「短期目標だけ」に絞っています。
たとえば:
- 今週中に行政書士登録書類を完成させる
- 今月中にブログを3本書く
- 来月までに名刺を作って、交流会に参加する
このように、「いつまでに、何をするか」が明確な短期目標を立てて、ひとつずつ行動していく。
これなら迷わないし、達成感も得られやすい。
結果的に、焦りや不安が減るんです。
「最終目標ゼロ」は危険。でも“抽象的”でOK
とはいえ、短期目標ばかりだと、「自分がどこへ向かっているのか」が分からなくなるリスクもあります。
そこで僕は、「抽象的な最終目標だけは持っておく」ようにしています。
たとえば、
- 福祉や障がいの現場で“隣人”のような行政書士でいたい
- 制度と現場の“すき間”を埋める存在になりたい
…というような、あくまで方向性だけを意識しているイメージです。
これなら「進むべき道」は見失わないし、でもプレッシャーにはならない。
まさに「灯台」のような存在です。
ピアとして伝えたい:自分に合う目標設定は、自分にしか分からない
よく「目標はSMARTに(具体的・測定可能・達成可能…)」なんて言われます。
もちろん、使える場面ではそれも有効です。
でも僕たちのように、
- 障がいや特性によって、急な体調変化がある
- 想定外に振り回されやすい
- ペースを乱されると回復に時間がかかる
というような事情があると、その時々の状態に合わせて調整できる柔軟さが必要です。
だから、「世間的に正しいやり方」ではなく、「自分が無理なく続けられるやり方」を大切にしてほしい。
これがピア(当事者)として、いま苦しんでいる誰かに伝えたいことです。
おわりに|“短期だけ”でも前に進めるから、大丈夫。
たとえ大きな夢や立派な計画がなくても、
「今やるべきことが明確」であれば、人は前に進めます。
そして、それをひとつずつ積み重ねていく中で、結果的に望む方向へ進んでいくことも多いです。
僕は、そんな実感を持ちながら、今日も自分の短期目標に向かって手を動かしています。
🔸あなたは、どんな目標の立て方が合っていますか?
最後に、あなたにも問いかけさせてください。
- 長期目標がモチベーションになるタイプ?
- それとも、短期目標でこつこつ積み重ねる方が合ってる?
無理なく、でも確実に。
自分にとって「進みやすい道」を、ぜひ探してみてください。
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