【願書受付スタート】焦らなくていい、でも歩みは止めないで――行政書士試験“夏の過ごし方”

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願書を出すと、気持ちが一段と引き締まる

7月22日。いよいよ行政書士試験の願書受付が始まりました。
この日を迎えると、「いよいよ本番が近づいてきたんだ」と、気持ちが引き締まる一方で、これまで感じていなかった焦りや不安が顔を出してくる方も多いのではないでしょうか。

かつての私もそうでした。
「ちゃんと間に合うのか?」「このままの勉強方法で大丈夫?」
そんな思いが頭をよぎると、落ち着かなくなったのを覚えています。

でも、焦る必要はありません。
むしろ、ここからは“落ち着いてやり切ること”が何より大切になってきます。

新しいテキストに手を出す前に、立ち止まって考えてほしいこと

この時期によくあるのが、「わからない問題に出会ったとき、これまで使ってきた教材に不安を感じて、新しいテキストに手を出してしまう」というパターンです。

お気持ちはとてもよくわかります。
でも、これは意外と落とし穴です。

これまで積み上げてきたものを否定して、新しいものに飛びつくと、また一から知識を整理し直すことになり、かえって不安が強まることがあります。
結果として、「また別のテキスト…」と、負のループに陥ってしまいかねません。

今、願書を出そうとしている皆さんは、少なくとも今日まで、真剣に勉強に向き合ってきた方たちだと思います。
であれば、自分がこれまでやってきた方法を信じて、もう一度それを「仕上げていく」つもりで向き合ってみてください。

どんなに優れた教材でも、「やりきる」ことに勝る力はありません

模試の使い方:同じ問題を繰り返すより、新しい問題に出会おう

また、模擬試験形式の問題集についても少し触れておきます。

よく、「1つの模試を完璧にしよう」として、何度も同じ問題を繰り返す方がいます。もちろん、復習は大事です。
ですが私は、見直し込みで2回くらい解いたら、あとは別の模試や問題にどんどん当たっていくことをおすすめします。

先ほどは、「新しいテキストに手を出すな!」と言っておきながら矛盾しているように見えるかもしれません。

でもその理由は明確です。テキストは、書き方や説明に違いはあっても、間違いなくそれを仕上げたら合格点に達する内容にはなっているので、中途半端にあれこれ手を出して中途半端な状態になることが一番やってはいけないことです。

しかし、本番対応の模試型問題集は、各社によって全く同じ予想問題を作成していることはまずありません。だから、「見たことない問題」に直面する機会が増えます。

というのも、本番では、見たことのない問題が出てきます。
そのときに大事なのは、パニックにならず、自分の持っている知識で冷静に答えを導き出す力です。

新しい問題に触れる経験を積んでおくと、未知の問題への“免疫”ができます。
そして、「これは知らない。でも、これは知ってる。だから消去法でいこう」といった判断ができるようになります。

これは知識だけではなく、「試験対応力」を育てるトレーニングでもあるのです。

焦らなくていい。でも、歩みは止めずに

ここから試験当日までの約4ヶ月間は、気温も高く、体力的にも精神的にもつらくなる時期です。

だからこそ、「無理をしない」ことも大切です。
焦りすぎて無理をしてしまうと、体も心もバテてしまいます。

でも同時に、「今日はこれだけやろう」という小さな一歩を、毎日積み重ねることを忘れないでください。

焦る必要はない。
でも、歩みは止めないで――。

きっと、それが合格への一番の近道になります。

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