※この記事は行政書士事務所の開業準備中に執筆したものです。
現在は大阪市中央区で行政書士事務所を開業し、障がいのある方・ご家族の制度相談や将来準備の支援を行っています。
内容は2026年8月時点の制度に合わせて確認・更新しています。
はじめに――「将来が不安で仕方ない」そんなあなたへ
障がいのある子どもを育てるご両親が、よく口にする言葉があります。
「私がいなくなったあと、この子はどうなるんだろう」
誰よりも大切な我が子の未来が、見えない不安に包まれている。
その気持ち、痛いほどわかります。私自身も、障がいと共に生きてきた経験があります。そして今、行政書士として、そんなご両親たちの「不安」と「願い」に、真摯に寄り添う仕事を目指しています。
本記事では、ご両親たちがよく感じる不安と、その不安を軽くするために行政書士としてできるサポートをご紹介します。少しでも、あなたの心が軽くなりますように。
よくあるご両親たちの不安/5つに絞ってご紹介
不安は人それぞれですが、一定の共通するテーマがあります。代表的なものを5つご紹介します。
1. 自分が死んだあと、この子はどうなるの?
最も多いのが「親なきあと問題」です。自分がいなくなったあと、誰が子どもの生活を支えてくれるのか。施設?兄弟姉妹?行政?
考えれば考えるほど、不安は膨らみます。
2. 金銭管理や相続のことがわからない
「遺言って書いた方がいいの?」
「障がいがある子に相続させると生活保護が止まる?」
専門的な知識が必要で、何が正解かわからず、動けない方が多くいます。
3. 兄弟姉妹に負担をかけたくない
「この子のことをきょうだいに任せるのは心苦しい…」
実際、きょうだいとの関係や心の葛藤について相談されることも少なくありません。
4. 福祉サービスの制度が複雑で不安
障害福祉サービス、成年後見、特別児童扶養手当…。
申請方法や仕組みがわかりにくく、「こんな制度があるなんて知らなかった」という声をよく聞きます。
5. 誰に相談していいかわからない
「福祉事務所に聞いたけどたらい回しにされた」
「法律のこともお金のことも、一つの窓口で相談できればいいのに…」
制度の“はざま”で苦しんでいる方も多くいらっしゃいます。
行政書士にできること――不安の中に、安心の道を探します
行政書士は、書類の専門家であると同時に、「人生設計」のお手伝いをする伴走者でもあります。
障がいのあるお子さんを持つご家庭には、次のような支援が可能です。
● 遺言書の作成サポート
ご両親の「想い」を法的にきちんと形にしておくことが、子どもの未来を守る第一歩です。
たとえば、
- 他の兄弟姉妹との相続トラブルを防ぐために配慮した書き方
- 財産を信頼できる人や団体に託す「遺言信託」の利用
など、お一人お一人の事情に合わせてご提案できます。
● 成年後見・任意後見など将来の備えの整理
判断能力が不十分になった場合には法定後見制度が、判断能力が十分なうちから将来に備える方法としては任意後見制度などがあります。
任意後見は、本人が十分な判断能力を有するうちに、将来任せたい事務や任意後見人となる人を公正証書による契約で定めておく制度です。
行政書士田中慶事務所では、将来どのような備えが必要かを整理し、行政書士の業務範囲で任意後見契約や遺言などの準備を支援します。家庭裁判所への申立てについて専門的な支援が必要な場合は、弁護士・司法書士などへの相談を検討します。
● 信託などを含めた財産管理方法の検討
遺言だけでは十分に対応できない場合には、信託などを含めた財産管理の方法が選択肢となることもあります。
信託にはさまざまな仕組みがあり、税務・登記・法的判断が関係する場合もあるため、具体的な設計については必要に応じて税理士、司法書士、弁護士などの専門家と連携して検討します。
● 利用できる制度や手続きの整理
親なきあとの備えを考える際には、財産管理だけでなく、現在利用している福祉サービスや各種制度についても確認しておくことが大切です。
行政書士田中慶事務所では、ご本人・ご家族の状況をお聞きし、将来に向けて確認しておきたい制度や手続きを整理します。行政書士の業務範囲外となる手続きについては、必要に応じて他の専門家や関係機関への相談をご案内します。
たとえば、こんな備え方が考えられます
例①|遺言によって財産の残し方を整理する
障がいのある子どもの生活を考えながら、他の兄弟姉妹とのバランスにも配慮して、遺言によって財産の残し方を整理する方法があります。
例②|複数の制度を組み合わせて将来に備える
本人や家族の状況によっては、任意後見、遺言、信託など複数の制度を比較しながら、将来の財産管理や生活支援の方法を考えていくこともあります。
※上記は制度の利用方法を説明するための一般的な例であり、実際の受任事例ではありません。
「ずっと寄り添う」行政書士でありたい
私は、障がい福祉の世界に恩返しがしたいという思いで、行政書士としての道を選びました。
制度や法律の壁にぶつかって、悩んでいるご両親たちに、そっと寄り添い続ける存在でありたい。
必要なときに、必要なだけ、話せる相手がいる。そんな関係を築いていきたいのです。
まずは、不安な気持ちを話すことから始めませんか?
法律や制度のことを、最初から全部理解しなくて大丈夫です。
「この子の未来が不安」「何をすればいいかわからない」
そんな気持ちを、そのまま話してくだされば、それが第一歩です。
あなたと、あなたの大切なお子さんの未来を、これから一緒に考えていけますように・・・。
🧩【役立つ情報コラム】障がいのある方のための「親なきあと」対策3選
| 対策 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 遺言書 | 相続先や管理方法を明記 | 家族間トラブルの予防になる |
| 家族信託 | 財産管理を柔軟に設計 | 親が元気なうちに始められる |
| 成年後見 | 意思判断が難しくなっても安心 | 法的な支援を受けられる |
障がいのあるお子さんの将来について、今のうちから整理しておきたい方へ
親なきあとの備えは、遺言、任意後見、財産管理、福祉制度など、一つの制度だけで考えられるものではありません。
行政書士田中慶事務所では、ご本人・ご家族の現在の状況や希望を確認し、行政書士の業務範囲で利用できる制度や将来準備の方法を一緒に整理します。
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