はじめに:インボイス制度が“他人事”じゃなくなる日
「インボイスって結局、消費税を納める人の制度でしょ?」
正直、開業準備を始めた頃の僕も、そんなふうに思っていました。
でも、開業が現実味を帯びてきた今、見えてきたのは――
「自分が登録するかしないかで、依頼が来るかどうかが変わる」
という、わりと深刻な問題です。
開業前の士業にとって、インボイスは“決断を迫られる制度”。
だからこそ今、士業同士で、リアルな悩みや本音を語り合いたいと思っています。
インボイス制度ってざっくり何なの?(開業準備中の目線で)
ここでは細かい制度解説はしませんが、ざっくり言うと:
- インボイス=「適格請求書」
→ 消費税を納める事業者だけが発行できる - 相手(取引先)が仕入税額控除を受けたい場合、インボイス登録事業者じゃないと取引を断られる可能性がある
- 一方、登録事業者になると消費税を預かって、納税する義務が発生する
つまり、
- 登録すれば、「取引に有利」だが「納税の義務」も
- 登録しなければ、「税務は楽」だが「仕事が来ないリスクも」
というジレンマがあります。
開業前に「インボイスどうするか」考えるのって、なかなか酷じゃない?
行政書士や他の士業の多くは、最初から顧問契約があるわけじゃないし、
売上や顧客層も開業してみないと分からない。
なのに、開業と同時に「課税事業者になりますか?」「インボイス登録しますか?」って…
これ、けっこうハードル高くないですか?
僕自身、BtoB(福祉事業者など)をメイン顧客と想定しているので、
開業届と同時にインボイス登録もする予定ですが、
それも“想定上の判断”であって、実際の反応やニーズは未知数です。
税理士さん以外の士業、実際どうしてるの?
開業して数年経っている士業の方は、以下のような傾向があるように見えます。
- 登録した人
- 法人顧客との契約が多く、「インボイス前提」でないと仕事にならない
- 年商1,000万円を超える見込みがあり、いずれにせよ課税事業者になる予定だった
- 登録しなかった人
- スポット中心で個人顧客が多く、インボイス不要でも困らない
- 売上規模が読めず、まずは様子見してから判断したかった
つまり、「事業スタイル」と「相手のニーズ」によって対応が全然違うんですよね。
だから今こそ、士業同士でリアルに話し合いたい
僕のように、これから開業する人たちはみんな、
「登録したほうがいいの?しなくて済むの?」と、悩んでいるはずです。
- 開業前に登録した方がスムーズだった?
- 登録したけど後悔したこと、ある?
- 登録してなくて「取引できません」って言われた経験ある?
などなど、制度解説では出てこない“現場の話”を、ぜひ聞かせてほしいです。
SNSでの反応でも、何でも構いません。
士業の横のつながりが少ない今だからこそ、こういう生の声が何よりありがたいです。
終わりに:僕が今決めた理由、そしてこれからの問い
僕がインボイス登録を選んだのは、
「法人・事業者向けの業務がメインになる」ことが前提だからです。
でもそれは、“事業の仮説”にすぎない。
現実がどうなるかは、開業してみないと分からないし、
制度や相手の意識も、これから変わっていくかもしれません。
だからこそ――
「インボイス制度って、登録すれば終わりじゃない」
「むしろ始まってから、ずっと考え続ける制度なんだ」
そんな気がしています。
この記事が、同じように迷っている士業の方に届いたらうれしいです。
そして、一緒に考えられるつながりが生まれたら、最高です。
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