はじめに:「いなくても困らない存在」かもしれない
「行政書士って、正直いなくてもいいんじゃない?」
そんなふうに思われること、実はけっこうあります。
たとえば…
- 契約書も、自分でネットを見ながら作れる
- 建設業の許可申請だって、書類を集めて自分で提出すればいい
- 相続や遺言も、時間をかければ自力で手続きできる
実際、「本人がやるなら行政書士はいらない」っていうのは法律上も事実です。
だから、行政書士って“絶対に必要”な職業じゃないんです。
でもね、それでも僕は行政書士としてやっていこうと思っている。
いや、“行政書士田中慶”として生きていこうと決めました。
それには、ちゃんと理由があります。
自分でできる、けど──現実はそんなにシンプルじゃない
たしかに、手続きって、やろうと思えば誰でもできる。
でも、現場ではよくこんな声を耳にします。
- 「そもそも、何を集めたらいいかわからない」
- 「ネットに書いてあることがバラバラで不安」
- 「書類が通らなかったらどうしよう」
- 「役所に聞いたけど、説明が専門的すぎて…」
そう、理屈では「できる」けど、現実では「できない」「やりたくない」「間違えたら怖い」がいっぱいなんです。
だからこそ、
「制度を使いたい人が、ちゃんと使えるように整える」
それが、行政書士の一番の役割なんじゃないかと僕は思っています。
それでも廃業する行政書士がいる理由
とはいえ、行政書士の世界は甘くありません。
開業したはいいけれど、数年でやめてしまう人も珍しくない。
僕も、今は開業準備中ですが、不安がないと言えば嘘になります。
でも、廃業の理由って「ニーズがない」わけじゃないと思うんです。
- 営業ができなかった
- 自分の強みを伝えられなかった
- 自分と社会との接点を持てなかった
つまり、
「誰のために、何ができるか」が見えなくなると、存在意義が失われてしまう。
そうならないために必要なのは、“行政書士としての存在意義”だけじゃなく、“自分だからできる支援”を見つけることなんじゃないかと思います。
だから僕は、“行政書士田中慶”としてやっていく
僕は、ただの行政書士ではありません。
福祉サービスの利用者でもあるし、障がいを持つ当事者でもある。
いろんな制度のなかで生きてきたからこそ、見えてきた景色があります。
- 形式的な手続きじゃなくて、「想い」をのせた支援がしたい
- マニュアルに載らない“気持ち”に寄り添いたい
- 制度の隙間に落ちてしまいそうな人を、拾いたい
僕だからできる支援。
それを、行政書士という立場で届けていくつもりです。
「いてもいなくてもいい存在」から、「いてくれてよかった存在」へ
行政書士って、いてもいなくても困らない職業かもしれない。
でも、いることで“前に進める”人は確実にいるんです。
そして、その人たちはたいてい、自分で声を上げられない人たちです。
「申請の仕方がわからない」
「制度の名前すら知らない」
「頼れる人がいない」
そんな人たちにとって、行政書士がそっとそばにいることは、
ただの“書類代行”じゃない。
“生きる手応え”になることだってある。
最後に:あなたが「誰かに頼りたくなる時」ってどんな時ですか?
僕は、つらかった時、
自分を責めながら、それでも「助けていいのかな」と迷っていました。
誰かがいてくれる安心感って、
“説明がうまい人”より、“分かってくれる人”にあると思います。
行政書士として、そういう「存在」でありたい。
だから僕は、今日も準備を進めています。
▶ 「この支援、頼ってもいいのかな?」と迷っている方へ
困っているのに“困っていると言えない”人の声を、僕は見逃したくありません。
制度のこと、手続きのこと、福祉の現場での悩み…どんな小さなことでも、ぜひご相談ください。
一緒に、あなたの進みたい方向を探していけたらと思います。
田中慶のノウハウを見る → 事業所の運営・経営改善ガイドはこちら: 障がい福祉事業の運営・経営改善


